物価高の時代を生き抜く処世術 vol.4 サブスクと画像生成

今では、さまざまなAIサービスが次々と登場しています。その中でも、最も気軽に使えるのが「画像生成AI」ではないでしょうか。私自身も、SNS投稿や自身が執筆している闘病ブログのアイキャッチ画像などに、よく活用しています。
画像生成といっても、無料で使えるものから有料のサブスクリプション型まで幅広くあります。今回はその中でも、無料で利用できる画像生成サービスについてご紹介したいと思います。
正直なところ、私はサブスクリプションという仕組みがあまり得意ではありません。時代の流れだとは思うのですが、どうしてもこの「毎月払う前提」のシステムにはなじめない部分があります╮(๑•́ ₃•̀)╭
そして人によっては商用利用したいという方もいるかと思うので、その点で注意するべき点を書いてみます。
※この記事は2025年7月時点の記事です。今後は各サービスの規約や商用利用の条件が変更になる可能性がありますので各自でご確認下さい。

入門編初級:無料で利用出来る画像生成


※BingImageCreatorにて作成
✅ 無料で使える画像生成サービス(プロンプト入力型)
サービス名 特徴 備考
Bing Image Creator(Copilot) Microsoft提供。DALL·E 3ベースで高精度。日本語プロンプト対応。 Microsoftアカウントで無料。生成枚数に制限あり(回復する)。
Canva(キャンバ) AI画像生成 グラフィック作成とAI画像生成を統合。UIが非常に使いやすい。 無料プランでも使用可(回数制限あり)。
Leonardo.Ai 高品質かつスタイル豊富。イラスト・ゲーム系に強い。 無料プランで1日あたり回数制限(アカウント登録必要)。
Mage.space 登録不要で即使える。UIもシンプル。NSFWフィルターあり。 商用不可。主に趣味向け。
Playground AI 写実~イラストまで幅広い。画像の修正にも強い。 無料でも毎日50枚まで生成可能。
Craiyon(旧 DALL·E Mini) とても軽量で動作が早い。独特な絵柄が特徴。 あくまで遊び用。精度は低め。
✅ LINEアプリで使えるAI画像生成ボット
サービス名 特徴 備考
AIピカチュウ画像メーカー(非公式) LINEでキーワード送ると画像を返信してくれる。 精度は低いが楽しい。登録不要。
AIイラストくん LINE上で日本語プロンプト→画像返答。初心者にも好評。 1日数回まで無料。商用利用不可。
✅ スマホアプリ(Android / iOS 両対応)
アプリ名 特徴 備考
StarryAI 英語UIだが日本語プロンプトも可能。スタイル選択豊富。 毎日一定数無料クレジット付与。
Imagine: AI Art Generator スマホ専用。多くのスタイルあり。 一部広告視聴で生成可。
WOMBO Dream スタイリッシュな画像に強い。SNSシェア向き。 無料枠あり。
🔍 使い分けアドバイス
文章で細かく指示したい→ Bing Image Creator / Leonardo.Ai / Playground
商用利用を考えている→ Canva(利用条件に注意)
気軽にSNSで遊びたい→ Dream(WOMBO)や AIイラストくん(LINE)
入門編中級:画像生成…その前にプロンプトとは?
画像生成における「プロンプト(prompt)」とは、AIに対して「こんな画像を作ってほしい」という指示文や説明文のことを指します。
🧠 プロンプトとは?
- 意味:生成AI(画像生成AIなど)に対する命令・説明・要望の文章。
- 目的:AIが「どんなスタイルで、どんなモチーフを、どんな構図で」描けばよいかを理解するためのガイドライン。
🖼️ 画像生成プロンプトの基本構成
以下のような項目を組み合わせて、AIに「どんな絵を描いてほしいか」を伝えます。
項目 | 例 |
---|---|
モチーフ | 猫、少女、夕暮れの街、満開の桜など |
スタイル | アニメ風、写実的、水彩画、ピクセルアートなど |
構図・背景 | 横向き、アップ、遠景、背景に富士山、月が浮かんでいるなど |
感情・雰囲気 | 優しい雰囲気、切ない、明るい、幻想的、孤独な感じなど |
カメラ効果 | ボケ(bokeh)、一人称視点、魚眼レンズ、ローアングルなど |
その他の指定 | 高解像度(8K)、詳細な目、光と影のコントラスト、イラスト風 など |
入門編上級:プロンプトを作成してみよう
✏️ 具体的なプロンプト例
例1:アニメ風の女の子
A cute anime girl with long pink hair, standing under cherry blossoms, wearing a sailor uniform, soft lighting, high detail, by Makoto Shinkai
例2:写実的な猫
A realistic cat sleeping on a wooden floor, sunlight streaming through a window, warm tones, ultra realistic style
例3:日本語での例(日本語対応AI用)
夕暮れの駅のホームに立つ女子高生。背景には夕日と桜が舞っている。アニメ風、柔らかい光、暖色系の色彩、切ない雰囲気。
🛠️ プロンプトを書くときのコツ
コツ | 説明例 |
---|---|
キーワードを羅列 | 「cat, sitting, window, sunset, anime style」など |
重要な順に書く(左→右) | 最初の単語ほど影響力が強い場合があります |
否定プロンプトも使える場合 | no text, no watermark, no distortion など |
英語の方が通じやすいAIもある | 英語ベースで学習されたAIは、英語プロンプトが正確 |
🧪 プロンプトの試行錯誤も重要!
- AIは完璧に思った通りに生成するとは限らないため、何度か言い換えたり単語を変えて試すのがポイントです。
- 例えば「少女」という単語でも、「young girl」「teenage girl」「school girl」など、微妙に印象が変わることがあります。
🎨 画像生成AIで有名なもの
サービス | 特徴 |
---|---|
Bing Image Creator(DALL·E) | 簡単・英語が通じやすい・著作権配慮もあり |
Stable Diffusion | 自由度が高い・細かいプロンプトが効く |
Midjourney | 美しいアートスタイル・プロンプトの精度が高い |
Pixai.art、Leonardo.AI | アニメ系に強く、日本語対応も増加中 |
🔚 まとめ
- プロンプト=AIに対する「画像の説明書」
- シンプルな単語の並びでもOK、慣れたら詳細な指示も可能
- 繰り返し調整・改善することで「理想の1枚」に近づける!
入門編最上級:画像作成の流れを覚えて作成してみよう
私が画像生成で一番よく利用している「Bing Image Creator」を例に、作成の流れをご紹介します。
まず、初めのうちは単語の羅列だけでも問題ありません。実際、私自身も最初は単語を並べるだけのプロンプトから始めました。
ただし、自分のイメージに近い画像を生成したい場合は、英語で指示を出した方が精度が高いと感じます。そのため、私のように英語が苦手な方は、ChatGPTに英語のプロンプト(指示・命令文)を代わりに作成してもらうと非常に便利です。
プロンプト作成の流れ:
① まず、ChatGPTでプロンプトを作成するための内容を考えます。
「どんな画像を生成したいのか?」「どんなシーンか?」「登場するのは人物か、動物か、物か?」など、イメージをできるだけ具体的に思い描きましょう。
② プロンプトは、詳細に書けば書くほど、完成度の高い画像が得られやすくなります。
③ 例として、以下のようなプロンプトをChatGPTに依頼します:
「7月の雨の朝に街角の軒の下で雨宿りしている1匹の猫の画像をラッセン風でBingで生成するプロンプトを作成してください」
④ ChatGPTからの回答(例):
A single cat taking shelter from the rain under an eave on a city street corner on a rainy July morning, in the style of Christian Riese Lassen, with dreamy lighting, wet pavement reflecting city lights, and a magical, oceanic color palette.
⑤ あとは、この英文をコピーしてBing Image Creatorに貼り付ければOKです。
⑥自分のイメージ通りに画像が生成するまで何度も作成します。



今回は、画像生成についての記事を書いてみました。
ただし、決して忘れてはならないのは、これらはあくまでも「ツール」であるということです。ツールを使って得られた成果を、自分の実力だと過信してしまうと、そこからの成長は止まってしまう――私はそう感じています。
これからもAIをはじめとした技術は、ますます進化していくことでしょう。その流れの中で取り残されないようにするためにも、日々の勉強は欠かせないと考えています。
人生そのものが「学びの連続」でもありますが、慢心することなく、新しい機能や技術を柔軟に使いこなしていきたいと思います。
次回は、画像生成での「アニメ絵」について書いてみる予定です。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。