物価高の時代を生き抜く処世術 vol.5 安いお米を購入する手段と外国産のお米の特徴

米の価格高騰が続いて久しくなりますが、皆さんは「政府備蓄米」、いわゆる備蓄用のお米を手に入れたことはありますか?
私はこれまで一度も購入できたことがなく、「本当に存在するのだろうか?」と、もはや都市伝説のように感じています。

今年は梅雨明けが全国的に早く、水不足が深刻化する恐れもあります。
その影響で、お米や野菜のさらなる価格上昇が続くのではないかと、個人的に懸念しています。
今回はならばどうするかと思案した結果、私は外国産のお米を購入してみました。それぞれに特徴があるので食べ比べした結果を書いてみようと思います。

目次

✅ 米国産カルローズ米(Calrose Rice)

🔸 特徴

  • カリフォルニア州を中心に栽培される中粒種(中間的な大きさ)
  • 粘りは少なめ、柔らかくあっさりした食感
  • 炊くとややパラっと仕上がる
  • 吸水性が高く、ソースやスープとの相性が良い

🍳 適した調理法

  • ピラフ、リゾット、チャーハン
  • カレーライスやハヤシライス(ソースを吸ってくれる)
  • サラダライス(冷ましても固くなりにくい)

💰参考価格

自宅周辺のスーパーでは最安値は4kgで約2980円程度(税抜)


✅ ベトナム産ジャポニカ米(短粒種)

🔸 特徴

  • 日本と同じくジャポニカ種で、日本米に近い風味
  • 粘り気はやや少なめ〜中程度(ブランドによる)
  • 価格が安く、日本米の代用として人気

🍳 適した調理法

  • ふつうのご飯(和食)
  • どんぶり物、弁当、炒飯にも可
  • 吸水がやや悪い場合があるので、30分以上浸水してから炊飯推奨

💰参考価格

自宅周辺では最安値は約3280円程度


✅ 日本のブレンド米

🔸 特徴

  • 国内産の複数品種を混ぜたもの
  • 主にコストを抑えるためにブレンド
  • 品質のバラつきがあるが、国産米の風味と食感は残る
  • 味や食感は一定でないが、「普段使いのご飯」として優秀

🍳 適した調理法

  • 日常の白ご飯、味噌汁・焼き魚の和定食など
  • 丼物・カレー・炊き込みご飯にも使える
  • 安定しない場合は少し水を多めにして炊くとよい

💰参考価格

西友では5kgで2980円程度。各店舗で値段に幅が見られます。


🍚まとめ(調理法の早見表)

米の種類粘り風味適した料理
カルローズ米少なめあっさりピラフ、チャーハン、カレー、リゾット
ベトナムジャポニカ中程度やや淡い白ご飯、弁当、どんぶり物
日本のブレンド米中~高国産風白ご飯、和食全般、炊き込みご飯など

✅ 政府備蓄米とは?(※「備蓄米」「政府米」とも)

🔸 概要

  • 国が主食の安定供給のために、毎年約100万トンを備蓄
  • 備蓄期間(約5年)を経た後、加工用・業務用・家庭用などに放出
  • 安価に放出されるが、味は古米に近い

🔸 特徴

項目内容
品質通常は古米、やや乾燥・硬いこともある
価格非常に安価(5kgで1,000円前後のことも)
用途加工用、業務用(外食、弁当工場)、非常食など

✅ 取り扱い場所・入手方法

🔹 ブレンド米

  • 一般のスーパー(業務スーパー、イオン、ドンキなど)
  • ディスカウント系店舗(ビッグA、OK、ローソン100など)
  • ネット通販(楽天・Amazon・Yahoo!など多数)
    • 商品名例:「国内産ブレンド米 5kg」「無洗米ブレンド」など

🔹 政府備蓄米(放出分)

  • 一般には小売ルートでの流通は非常に限定的
  • 以下の経路で時折販売されます:
入手経路備考
🛒 農協(JA)の直売所不定期で放出分を扱うことがある
🛒 業務用ルート加工食品会社や一部業者向け
🛒 自治体や災害備蓄放出入札や一般向け公売あり(例:被災地支援後の余剰米)
🛒 ネット通販「政府備蓄米」で検索すると、出品・販売している業者が存在(ただし在庫僅少・期間限定)

🔍 補足:政府備蓄米は都市伝説…?

SNSなどで「見たことがない」と言われがちですが、流通量が非常に少なく、業務用や自治体備蓄の放出に限られるため、一般消費者が安定して購入するのは難しいのが実情です。私もネットで購入するつもりでしたがカートに入れている間に売り切れとなりました。


✅ まとめ

分類特徴購入場所
ブレンド米安価で家庭向き、品質に幅スーパー、ディスカウント店、通販
政府備蓄米古米、超安価、非日常用途JA、自治体放出、業者経由

今回のまとめ

今回の記事を総括すると、政府備蓄米は入手が非常に難しく、手に入れるのはほとんど運任せといっても過言ではありません。仮に手に入れられたとしても、味は古米に近く、「安価である」という点以外に大きなメリットは感じにくいのが正直なところです。
そのため、手に入れられたら「ラッキー」と思うくらいがちょうどいいかもしれません。
一方で、現状でコストパフォーマンスに優れているのは、私個人の印象ではありますが、ベトナム産のジャポニカ米だと感じています。安価でありながら味もそこそこで、日常使いには十分対応できるお米だと思います。

✅ 比較ポイント(コスパ=価格 × 味 × 調理のしやすさ)

項目内容
💰 価格1kgあたりいくらか?
🍚 味・食感粘り・香り・冷めたときの状態
🔧 調理の手間水加減、浸水時間、炊き上がりの安定性など
🔁 用途の汎用性カレー、チャーハン、弁当、ご飯単体など

✅ 主要なお米の比較(2025年現在の一般的な傾向)

種類価格(参考)味・食感調理のしやすさ用途の広さ総合コスパ評価
🇺🇸 カルローズ米安い(1kg ¥200〜¥250)パラっと軽め簡単(吸水早)洋食・炒飯向き★★★☆☆
🇻🇳 ベトナム産ジャポニカ米安い(1kg ¥250〜¥300)日本米に近い少し吸水要汎用的★★★★☆
🇯🇵 日本のブレンド米中(1kg ¥300〜¥350)国産の風味あり安定して炊ける非常に汎用的★★★★☆
🇯🇵 単一銘柄米(コシヒカリ等)高(1kg ¥450〜)もちもち・甘み強め炊きやすい汎用的★★☆☆☆(コスパ面で)

✅ 総合的な結論

🎯 最もコスパが良いのは?

👉 ベトナム産ジャポニカ米

  • 理由:
    • 安価(日本のブレンド米よりやや安い)
    • ジャポニカ種なので日本の家庭料理に違和感が少ない
    • ご飯・弁当・炒飯・丼など幅広く使える
    • 浸水さえ工夫すれば、かなりおいしく炊ける

✅ 用途別おすすめ

使い方最適な米
毎日のご飯やお弁当🇻🇳ベトナム産ジャポニカ米 or 🇯🇵ブレンド米
カレーやチャーハン中心🇺🇸カルローズ米
味や風味を重視🇯🇵単一銘柄米(例:あきたこまち)

🔍 補足:購入先のコスパ

店舗傾向
ビッグAベトナム産ジャポニカ米をよく扱う(5kg ¥1,200台)
業務スーパーカルローズ米や外国産米が豊富
OKストア・ドンキブレンド米の特売が多い
通販(楽天等)まとめ買いなら単価が下がることもある

以上、お米に関する今回の記事でした。
少しでも安くて美味しいお米が手に入る日が早く来るといいですね。

次回は「暑熱順化」と最新の熱中症対策についてお届けする予定です。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。

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