Life on a long and winding road.「長く曲がりくねった道の上の人生」vol.3
⑤夢破れて正社員の道へ
母の死後、父はうつ状態に陥り、中学生の弟を抱え、私は悲しむ余裕もありませんでした。家賃や生活費など、生活のすべてが私にかかってきました。幼い頃に養子であることを知らされた兄は行方不明で頼ることもできず、このままでは家庭が崩壊してしまう。絶望的な状況の中、私は必死に仕事を探しました。
高収入の仕事は長時間労働や過酷な内容ばかり。そんな中、新規オープンのパチンコ店で正社員募集を見つけました。月給25万円、労働時間は8.5時間。パチンコ店は、子供の頃に父に連れられてよく行った場所です。仕事内容はイメージしやすく、体力に自信があった私は、未経験の接客業に挑戦することにしました。少し遠いのが難点でしたが、新しい職場なら皆同じスタート。つまらないプライドは捨て、必死に働こうと決意しました。
Ⅴ.激動の環境で学べたこと
強化された責任感と強さ:家族を支えなければならないという強い責任感と、そのために困難に立ち向かう強さは、他ではなかなか得られないものです。
適応力と柔軟性:状況に応じて自分を変え、最善の方法を見つける力を培っています。どんな困難な状況でも、適応することで乗り越えられると感じるでしょう。
共感力:家族の辛さや困難を目の当たりにすることで、人の気持ちに寄り添う力が強まります。将来的に、他人を理解し、サポートする能力が増すことでしょう。
強い信念と生きるという執着心:人それぞれ異なる答えがあると思いますが、全力で生きることは、その答えのひとつだと感じます。人生の意義を見つけるためには、試練や喜びを経て得られる経験や成長が大切だと考えます。
どんな状況でも前向きに捉える思考:死中に活を求める。どんな状況でも決してあきらめない。
⑥初めての役職とワーカーホリックの兆し
こうしてパチンコ店に入社してから半月ほどで正社員になり、半年も経たないうちに最年少で役職に就くことができました。店内の巡回、不正客の監視、従業員の教育など、仕事内容は多岐にわたりました。特に、遊技台のメンテナンスを通じて、自分の手先の器用さに気づき、仕事に没頭していきました。しかし、多忙な日々が続き、残業は100時間を超えることも。ある店長との方針の相違から別の店舗へ異動し、さらに過酷な労働環境に身を置くことになりました。
その後、上司の推薦で再び役職に就き、店舗のリニューアルを経験しました。仕事量は増え、心身に大きな負担がかかり始めました。毎日のように栄養ドリンクを飲み、アルコールに頼る日々。仕事と私生活の境界線が曖昧になり、自律神経が乱れていく兆候を感じていました。
Ⅵ.仕事に没頭する事で学べたこと
更に強化された責任感と強さ:家族を支えなければならないという強い責任感と、そのために困難に立ち向かう強さは、他ではなかなか得られないものです。
適応力と柔軟性:状況に応じて自分を変え、最善の方法を見つける力を培っています。どんな困難な状況でも、想定外のトラブルにおいても、適応することで乗り越えられると感じるでしょう。
短時間での状況把握:お客様の行動をすばやくチェックして何を求めているか推察する、また従業員の対応方法や勤務態度を確認。慣れてくると一瞬で状況把握が出来る様になりました。
自己発見:多忙な中でも自分の新たな特性や能力に気づくことができました。office系のソフト・POP作成は全て我流で覚える事が出来ました。
従業員の教育:父親を反面教師とする事で、決して頭ごなしに感情的に怒鳴る事はしませんでした。また課題をこなした時は大げさなくらい褒めて、失敗した時は何がいけなかったのかを当事者と一緒に考える事が出来ました。
共感力とサポート:家族の辛さや困難を目の当たりにすることで、人の気持ちに寄り添う力が強まります。将来的に、他人を理解し、サポートする能力が増すことでしょう。食事もままならない従業員にはご飯に連れて行って、苦労話を聞く様にしていました。
強い信念と生きるという執着心:人それぞれ異なる答えがあると思いますが、全力で生きることは、その答えのひとつだと感じます。人生の意義を見つけるためには、試練や喜びを経て得られる経験や成長が大切だと考えます。
どんな状況でも前向きに捉える思考:死中に活を求める。どんな状況でも決してあきらめない。
…to be continued