Life is survival〜人生はサバイバル〜

目次

Life is survival〜人生はサバイバル〜

これまでの半生を振り返ると、平穏な日々を過ごした記憶がほとんどない。常に傍らには、波乱万丈な出来事が待ち受けていた。そんな荒波の中で、どのようにして生き抜いてきたのかを綴りたい。

※あまりにも凄惨と思われる部分はマイルドな表現に変えています。また個人特定を防ぐ為に具体的な地名や個人名は変えています。

序説:時代劇風

手前生国を発しまするは、関東の片田舎でござんす。

親父は博打に明け暮れ、 家族の者は食うや食わずの有様でございました。
ひと昔は腕利きの製図書きでございましたが、ある日友人に裏切られ、寝てばかりでその日暮らしを送っておりやした。
私には血の繋がらぬ兄貴が一人おりやしたが今は行方知らず。

実母は癌の病に倒れ、手前が十九の歳にこの世を去りました。家計を支えるため、昼夜兼行で働いておりましたが、
手前もまた病に倒れ、働けなくなってからは、家を勘当されやした。

以来、語るも涙、聞くも涙の波乱万丈の物語。げに儚き半生を語らせて頂きやす。

継続

目次