就労継続支援B型を利用するには?

 就労継続支援B型を利用するには、何が必要で、どのように手続きしたらいいのか、どんな人が利用しているのか知りたいと思っている方もいらっしゃると思います。ここでは、就労継続支援B型の利用対象者と手続き、利用を開始するまでの流れについてお話したいと思います。

目次

就労継続支援B型サービスの利用対象者と手続き

 基本的に就労継続支援B型は、身体障害、知的障害、精神障害、発達障害や難病がある方で、働いた経験があるけれど年齢や体力面で一般雇用の勤務が難しくなった方、50歳以上の方、障害基礎年金1級を受給している方、就労移行支援事業所などにより、現状で雇用契約に基づく就労が困難と判断された方が対象となります。

 上記のような条件はあるものの自治体によっては柔軟に対応しているところもあり、実際には幅広い方が利用しています。
そのため、「就労継続支援B型を利用したいけれど、条件に当てはまらないかもしれない」と心配な方は、まず主治医に相談して事業所での作業が問題ないか確認したうえで、お住まいの地域の障害福祉窓口に相談してみましょう。

また、就労継続支援などの障害福祉サービスは障害者手帳を持っていなければ利用できないと思っている人もいるかもしれませんが、障害者手帳は必須ではありません。障害者手帳を持っていなくても、「障害福祉サービス受給者証」があれば就労継続支援B型を利用できます。

サービスを利用するための手続き

就労継続支援B型の事業所に通い始める前に必要なのが、障害福祉サービスを受けるための「障害福祉サービス受給者証」を取得することです。これがないと就労継続支援B型の利用ができません。

 まずは、市区町村の障害福祉課に申請・相談します。この際、相談事業所でも相談しておくことにより、その後の書類作成のときにスムーズに進めることができるでしょう。障害福祉サービスを受けるために「サービス等利用計画案」などの申請書類を準備し、提出します。申請後、市町村の職員が聞き取りなどの認定調査が行われます。利用が適正だと判断されれば約2週間程度で、「障害福祉サービス受給者証」が発行されます。そこから、希望の事業所を選び、申し込みなどを経て利用開始となります。

サービスを受ける事業所を選ぶ時の注意

 手続きが完了して「障害福祉サービス受給者証」が手元に届いたら、次は利用したい就労継続支援B型の事業所を選びます。興味のある事業所が見つかったら、見学へ行き、実際の作業を体験できます。HPやパンフレットだけではわからない現場の雰囲気や細かな環境、ほかの利用者の方の様子や実際の作業内容など、自分に合った事業所なのかを確認できます。

 環境や雰囲気、作業内容が合うなど、自分らしい働き方ができる事業所を選びましょう。そのほか、無理のない勤務時間と日数や通院日の出欠の扱いなど、柔軟に対応してもらえるのかなど相談しておきましょう。

そのほかのチェックポイント

 作業内容や雰囲気の確認のほかにも、チェックしておいてほしいところがあります。それは、施設側で独自に提供しているサービスです。事業所独自で行っているものなので、あそこはあったけど、こっちはない。ということがもちろんあります。 例えば、無料で昼食がついていたり、有料で仕出しを注文しているところがあったり、送迎の有無や交通費を支給してくれる事業所などもあるようです。

就労継続支援B型事業所を利用するには…まとめ

就労継続支援B型事業所に通うための手続きと準備についてお話しました。利用には「障害福祉サービス受給者証」が必要で、事業所ごとに様々な作業や独自のサービスを行っています。数ある事業所と作業内容のなかから、皆様が楽しく、通うのが楽しみになるような作業所が見つかり、お気に入りの空間で就労継続支援A型や就労移行支援、一般就労を目指した働き方ができるといいですね。

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